小学生の登下校を見守り続けるボランティアの方
をピックアップしてご紹介します。
(広報紙第23号にも掲載しています)
サラリーマン時代の仕事は経理。いつも仏頂面で、
人付き合いも苦手だったとか。今では常に笑顔を心が
けているという安倍さん、その転機は7年前にさかの
ぼります。
「子供たちの安心と安全のために」
《質問1》
安倍さんがされている 「子供たちを事故から守る」 活
動について、その内容をお聞かせください。
(安倍さん)
月曜から金曜まで、朝と午後の一日2回、間野台
小学校正門近くのT字路に立って、児童たちを誘
導しています。
この場所は、正門から駅の方向に降りる下り坂で、
子供たちはT字路に飛び出す勢いで走ってきます。
実際飛び出す子もいて、とても危険な場所なので
必然的にこの場所に立つようになりました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=300x10000:format=jpg/path/s3f3158f255d3e950/image/ic9dea6f7684bce6f/version/1400134335/image.jpg)
《質問2》
登校時と違い、下校時間には時間の幅があると思い
ますが、どう対応しているのですか?
(安倍さん)
1、2年生は、14時頃が下校時間となりますので、
10分前にはこの場所に来ています。
上級生の下校時間は、それから45分後くらい。
その間、近所のベンチに座って待っています。
(それは頭が下がりますね。)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x10000:format=jpg/path/s3f3158f255d3e950/image/icda26966159f37ce/version/1400134325/image.jpg)
《質問3》
「子供たちを事故から守る」 この活動を始めたきっ
かけは何でしたか?
(安倍さん)
平成17年に間野台小学校のスクールガードボラン
ティアの募集がありました。
定年退職した時で、何かの役に立てればと考え応
募しました。当時、総勢20名ほどが応募し、始め
た頃は5、6人のグループで活動していました。
時が経つとともに、一人減り、二人減り……
気がついた時は私一人になっていました。
《質問4》
この活動で安倍さんが留意している点は何ですか?
(安倍さん)
心がけていることは次の2点です。
まず一つは、子供たちの名前を覚えます。そして
子供たちには名前を呼び声をかけます。
(安倍さんの手帳は子供たちの名前がびっしり!)
そしてもう一つは、「飛び出し」 や「斜め横断」 など
の 「危ない行為」 を見た時は、必ず注意をすること
です。
《質問5》
活動中におこった忘れられない事、またはエピソー
ドなどがあれば教えてください。
(安倍さん)
昨年、このT字路で、「居眠り運転事故」 がありま
した。子供たちが下校する時間より少し前に起きた
事故でしたが、あと数分ズレていたら……思い出す
だけでゾッとします。
嬉しいこともあります。
すでに中、高生になった子供たちが、顔を覚えて
いてくれて、今でも挨拶してくれるんですよ。
《質問6》
今後について、気にかかる事がありますか?
(安倍さん)
自分には持病があって、冬場は活動を休止しなけ
ればなりません。12月から2月の間、代行してく
れる方がいればありがたいです。
子供たちの安心・安全は、地域全体で見守る必要
があると考えていますので、活動がもっと活発に
なったらと思います。
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安倍さんの子供たちへ向ける笑顔、昔仏頂面だった
とは信じられません。仏頂面を笑顔にする小学生の
パワー、エネルギーも素晴らしい!!
その笑顔もパワーも地域で守っていかなければ……
王子台地区社協でも、今後どのようにお手伝い出来
るのか、検討していきます。
安倍さんには、お忙しい中取材に答えて頂きありが
とうございました。
このインタビューを終えた後も、そろそろ下校時間
だと言って、見守りに行かれました。
安倍さんについて、間野台小を今年卒業した児童
が感謝の気持ちをつづった作文を書いています。
(以下文面より)
毎日、毎日、横断歩道に立って
「はい、いってらっしゃい!。」
と雨でも毎日送ってくれた。
(中略)
将来安倍さんみたいな人になりたい。自分から
人のために働くことはとてもかっこいいと思う。
今日も阿部さんは子供たちを見守り続けています。
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